コラム

2025年8月20日

犬が吐いたら考えられる病気とは?受診の目安も解説

犬が吐いたら考えられる病気とは?受診の目安も解説

愛犬が突然、嘔吐したら・・・?
飼い主さんはびっくりしますよね。

しかしながら犬は、体の構造上、私たち人間より嘔吐しやすいとされています。

ここでは、犬の嘔吐について、考えられる病気と家庭での対処と受診の目安についてご紹介いたします。

犬の嘔吐物による危険度について

愛犬が嘔吐したら、まずは慌てず嘔吐物を確認しましょう。

毛玉を吐いた場合

換毛期などには、抜けた被毛を飲み込んでしまうことがあります。
被毛は消化されないので、排泄物としてもしくは嘔吐物として体外へ排出されます。

黄色い液体を吐いた場合

黄色い液体は、胆汁です。

長時間胃が空っぽになった状態になると、胆汁が胃に逆流することにより起こる現象です。
明け方や夕方などに見られやすい症状です。

食事の回数や時間帯を調整することにより改善されます。

透明の液体や泡を吐いた場合

これは、水や胃液、もしくは唾液だと考えられます。

原因としては、勢いよくたくさんの水を飲んでしまったことによるもの、空腹が考えられます。
緊張や興奮といった精神的なものが原因の場合もあります。

その場合は、落ち着ける環境づくりに取り組む必要があります。

茶色いものを吐いた場合

ドロドロとしたフードの匂いがするものであれば、フードが消化されなかったことによるものです。
食欲もあり元気であれば、特に心配はありません

サラサラとした茶色い液体の場合には、古い血液が混じっているケースが考えられます。
胃腸炎、胃潰瘍などの可能性もあるので、動物病院を受診しましょう。

赤いものを吐いた場合

重度の胃潰瘍や食道の疾患の場合、鮮血を吐くことがあります。

また肺や気管支などの呼吸器からの出血の可能性もあります。
このほか、口のなかを怪我している場合にも嘔吐物に血が混じることがあります。

いずれにせよ、赤いものは血液である可能性が高いので動物病院を速やかに受診しましょう。

嘔吐物に異物が混じっている場合

おもちゃの破片など、異物が混じっている場合は、誤飲や誤食の可能性があります。
この場合、中毒症状や腸閉塞などを引き起こし、命を落とすこともあります。

異物を吐き出している場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。

犬が吐く理由と対処法

犬が吐く理由と対処法

ここからは犬が吐く理由についてご紹介します。

食べ過ぎ・早食い

犬の嘔吐の原因として最も多いのが、食べ過ぎ・早食いによる胃の刺激です。

急に大量の食物を摂ると胃腸の負担が大きくなり吐くことがあります。
特にカロリーの高い食品や脂質の多い食事を急に与えた場合に起こりやすいとされています。

欲しがるだけあげるのではなく適切な食事量を守り、ゆっくり食べられる環境を整えてあげることで予防できます。

異物の誤飲

小さなおもちゃ・布・糸・骨の破片などを飲み込み、胃腸の詰まりや刺激で吐くケースです。

場合によっては内視鏡での除去や外科的治療が必要になることもあります。
明らかに異物を吐き出している場合には、速やかに受診しましょう。

中毒・薬物性嘔吐 人間の薬剤、毒物、アルコール類、チョコレート・キシリトール、農薬・溶剤などの摂取が原因になることがあります。
中毒は全身状態の急変を伴うことがあり、即時の対応が求められます。

対策としては、犬が誤って飲み込みそうなものは犬の届くところに置かないようにすること。
また異物が落ちていないか、こまめにチェック&掃除をすることです。

病気

嘔吐と下痢、発熱、食欲低下、元気消失などといった症状を伴うことが多いのが特徴です。
病気によっては、命に関わるものもあります。
早めの受診をおすすめします。

対策としては、日頃から愛犬の様子に気を配り、愛犬の異変を速やかに気づくことが大切です。

ストレス・車酔い・心理的要因

車の移動や環境の急激な変化、緊張・不安などのストレスが嘔吐の原因となるケースもあります。
症状が長く続く場合は環境の改善、ストレスマネジメントが必要です。

家庭での対応と受診の目安について

家庭でできる初期対応と、受診の目安・診断の流れをご紹介します。
病院へ連れていくべきかどうか迷った場合は、下記の基準を目安に判断してください。

家庭での初期対応

嘔吐が1回のみで、そのあと2~3時間、元気で水分もきちんと取れており、排泄も問題なくできている場合は、断食(12~24時間程度)を検討し、その後少量ずつ消化の良い食事を与えます。
水分は少量ずつ頻回に与え、吐き気が収まれば通常の食事へ移行します。

脱水が疑われる場合や、元気がない、吐く回数が増えている、といった場合は、すぐに動物病院を受診してください。

受診の目安

次のような場合は、迷わずすぐに動物病院を受診しましょう。

  • 嘔吐が24時間以上続いている
  • 嘔吐物に血が混じっている場合、黒っぽい嘔吐物が見られる場合
  • 発熱・元気の著しい低下・脱水が見られる場合
  • お腹を触ると痛そう・張っている・呼吸が乱れている場合
  • シニア犬、慢性疾患を持つ犬、妊娠・授乳中の犬、子犬の場合

まとめ

犬が吐く理由はさまざまです。
水の飲み過ぎから、命に関わる緊急事態まで幅広くあります。
ケース別の原因を把握し、危険な嘔吐のサインを見逃さないことが大切です。

おかしいと思ったら早めに、獣医師へ連絡・受診するようにしましょう。
受診の際は、嘔吐の頻度・色・血の有無・便の状態・最近の食事・投薬歴・行動の変化などをメモして持参すると診断がスムーズになります。

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