コラム

2025年12月26日

猫の目やにの取り方と目薬のさし方、目やにの原因や病気まで解説

猫の目やにの取り方と目薬のさし方、目やにの原因や病気まで解説

「猫が目をショボショボさせている」「目やにがいつもより多い」
愛猫のそんな変化に気づいたら、飼い主さんはどうすれば良いのでしょうか?

ここでは、猫の目やにの原因についてと、愛猫の目やに、どうやって取ればいいのか?
病院で目薬を処方してくれたら、どうやってさしたらいいのだろう?

そんな猫ちゃんの目のトラブルのひとつである目やにに関する疑問について、ご紹介いたします。

猫の目やにの色から分かる目の病気

愛猫の目やにが気になったら、まずは目やにが何色かを見てみましょう。
目やにの色で、考えられる目の病気があります。

猫の目やにの色が白または茶色、赤茶色の場合

目やには、そもそも目の代謝活動によってつくられる老廃物のことです。
実は、目やににも正式名称があることをご存知でしょうか?
正式名称は、眼脂(がんし)と言います。

この眼脂いわゆる目やにの色が、白色もしくは茶色や赤茶色である場合や寝起きなどに、目頭に少しついている程度であれば正常です。

しかしながら、猫の目やにがいつもより多いようであったり、ねばねばしている、目をしょぼしょぼさせているなどといった場合には、何らかの目の病気が疑われます。

猫の目やにの色が黄色や緑色の場合

猫の目やにが黄色や緑色、量が多く、ねばねばしている場合は、角膜炎や結膜炎といった目の病気が考えられます。
角膜炎とは、黒目の表面を覆っている透明な膜である角膜が炎症を起こしている状態のことです。
また結膜炎とは、まぶたの裏側から白目の表面までを覆っている膜(結膜)が炎症を起こしている状態のことを言います。

角膜炎や結膜炎を引き起こす要因となるのは、いわゆる猫風邪と呼ばれる猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルスといったウイルスや、猫クラミジアなど細菌感染によるものです。

このほか、ほかの猫とけんかして目が傷ついたり、とげやごみのような異物が目に入った場合も角膜炎や結膜炎の原因となる場合があります。
また何らかのアレルギーや涙が減少することにより発症することもあります。

これらが原因の場合には、涙の量が異常に多いなどの症状が見られたりします。
炎症部分が細菌感染を起こすことにより、目やにの量が増えるとともに、色も黄色や緑色になるのです。

角膜炎・結膜炎の症状について

角膜炎・結膜炎の症状について

猫の目やにのおもな原因である角膜炎・結膜炎の症状についてご紹介いたします。
角膜炎や結膜炎の原因がウイルス性のものである場合、ほかの猫にも感染する可能性がありますので、同居猫がいる場合には気をつけましょう。

猫の角膜炎の症状

  • 大量の涙が出ている
  • 片目から目やにが出ている、もしくは片目だけ閉じている
  • 眩しそうに目をしょぼしょぼさせている
  • 目をしきりに気にしたり、痛がったりしている
  • 黄色や緑色の目やにが多く出ている

猫の結膜炎の症状

  • 大量の涙が出ている
  • 目をしきりに気にしたり、痛がったりしている
  • 白目の部分も充血している
  • 黄色や緑色の目やにが多く出ている
  • まぶたが腫れている

猫の目やにの取り方・治療について

猫の目やにが大量に出ていたら飼い主さんとしては取ってあげたいですよね。
ここからは、猫の目やにの取り方と目やにの治療についてご紹介いたします。

猫の目やにの取り方

猫の目の端っこに少しついている程度の目やにであれば、水道水や精製水を含ませたコットンで優しく拭ってあげてください。
目のなかの目やにについては、コットンに水を多めに含ませ、コットンを絞って目のなかにポトポト垂らしてあげると、目やにが目の外に出てきやすくなります。

目やにが固まってしまっている場合には、蒸しタオルを目に優しく当ててふやかすようにすると取れやすくなります。
猫の目が開かないほどひどく固まっているような場合には、結膜同士がくっついてしまっている場合があります。

飼い主さんでは対処不可能なので、無理に目を開けようとせず、動物病院を受診しましょう。

目やにに治療について

目やにの原因が、目に傷がついたことによるものであれば、点眼薬を使用し、損傷した猫の角膜を修復させていきます。
また同時に、消炎剤や抗生物質などを使用し、炎症を抑えていきます。

目やにの原因が感染症である場合、次のような投薬治療が行われます。

  • 猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス→インターフェロンを投与
  • 猫クラミジア→テトラサイクリン系の抗生剤

このほか、目の症状に応じて必要な点眼薬が処方される場合があります。

角膜炎を治療せずに放っておくと、猫の角膜に穴が開く角膜潰瘍になる可能性があります。
早めに動物病院を受診するとともに、飼い主さんの判断で薬の投与を止めることはしないようにしましょう。

また人用の目薬は、猫には危険な場合があります。
飼い主さんの勝手な判断でささないようにしましょう。

猫の目薬のさし方

猫ちゃんに目薬をさすのはなかなか至難の業ですよね。
コツは、なるべく猫の顔を上へ向けるようにすること。
そうすると目が開きやすくなります。

猫の頭を優しく撫でながら、声をかけながらリラックスさせた状態で目薬をさしていきます。
目薬は、上まぶたのほうから1滴ずつそっとさしましょう
目薬が猫ちゃんに見えてしまうと、警戒しますので、見えないように手のひらなどでうまく隠しながらさすと良いでしょう。

まとめ

猫の目やにの量が多い、色がいつもと異なる、目を気にしているなど、猫の目に異常を感じたら、もしかしたら目の病気かもしれません。
早めに動物病院を受診しましょう。

感染症による目の疾患を防ぐためには、ワクチン接種が効果的です。
また完全室内飼育にすることにより、ほかの猫とのケンカにより目を負傷することを避けることができますし、とげやゴミなどの異物が混入することもある程度は避けることができます。

この記事の監修者

離山動物病院 院長 獣医師 院長 出家 淳

獣医師 出家 淳

離山動物病院 院長

川西市周辺地域の動物病院として予防・治療にあたるだけではなく、ミネルバ動物病院と連携をとりながら高度医療が必要な患者様への医療提供も実施していきたいと思います。
動物のため、飼い主様のために何がベストなのかを常に考えながら予防や治療にあたって参ります。

医院情報
病院名離山動物病院
住所〒666-0135 兵庫県川西市錦松台17-3
電話番号072-790-2771
ホームページhttps://hanareyama-ah.com/

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