コラム

2026年2月27日

猫の歯が抜けるのは病気?動物病院に行くべき?

猫の歯が抜けるのは病気?動物病院に行くべき?

「うちの子、歯が抜けそう!」
こんなとき、飼い主さんはびっくりしてしまいますよね。

猫の歯が抜ける原因は何でしょう?
歯が抜けるのは、どんな病気が潜んでいるのでしょうか?
病院に連れて行かなければならない場合とは?
また予防法についてもご紹介いたします。

猫の歯が抜ける原因とは?

猫の歯が抜ける原因は、猫の年齢によっても異なります。
年代別に見ていきましょう。

幼少期

4〜6ヶ月齢の子猫の歯が抜けるのは、心配する必要はありません。
この時期の猫の歯が抜けるおもな原因は、歯の生え変わりによるものです。

この時期の子猫は、口のなかがむずむずするので、飼い主さんの手や服、おもちゃを頻繁に噛むようになります。
またよだれが多くなったり、やたらと口を気にしたりしている仕草も見られます。

成猫期

この時期の猫にとって、最も多い原因は、歯周病、歯頚部吸収病巣などの病気です。

老猫期

この時期の猫のほとんどが、成猫期と同じく歯周病や、歯頚部吸収病巣の病気が考えられます。
またこのほか、口腔内の腫瘍が原因であることもあります。

高齢になるにつれ、人間と同様、痛みや腫れをともなわずに、自然に歯が抜ける場合もあります。

猫の歯が抜ける原因とされる病気とは?

猫の歯が抜ける原因とされる病気とは?

次のような病気が考えられます。

  • 歯周病
  • 歯頚部吸収病巣
  • 口腔内腫瘍

それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

歯周病

歯周病とは、歯垢に潜んでいる細菌が歯茎の溝で繁殖し、その細菌が出す毒素によって歯肉に炎症を起こす病気です。
歯周病サインは、次のとおりです。

  • 口臭がキツくなる
  • えさの食べ方が変
  • よだれが多くなる

これらの症状を経て、さらに病状が進行すると、歯肉と歯の間に隙間ができ、やがて歯が抜けてしまいます。

歯頚部吸収病巣

これは、猫に多く見られる病気です。

歯を壊す働きを持つ細胞である破歯細胞が何らかの原因で永久歯を溶かしてしまう病気なのです。
この病気にかかると、次のような症状が見られます。

  • よだれが増える
  • ご飯を食べにくそうにしている
  • 痛みで食欲低下
  • 口臭がきつい
  • 歯肉の腫れ

口腔内腫瘍

口腔内に腫瘍ができると、口内の構造を破壊するため、歯が抜けることがあります。
高齢の猫に見られる症状です。

口腔内の腫瘍には、繊維肉腫や扁平上皮癌(へんぺいじょうしがん)が挙げられます。
これらは転移することもあるため、注意が必要です。

  • 口の中から出血している
  • 口内炎がある
  • 口臭がきつい
  • できものができている
  • 食事を食べたがない

猫の歯が抜けたら病院へ連れて行ったほうがいい?

上記で記したように、子猫の歯が抜けた場合は、歯の生え変わりが原因です。
歯が抜けてもいつもと変わらず元気であれば、問題ありません。

ただし次のような症状が見られる場合には、速やかに動物病院を受診してください。

  • ご飯の食べ方がいつもと違う
  • 食べ物を口の片側で噛んでいる
  • 口に触れられるのを嫌がる
  • よだれが多くなる
  • いつもと違う口臭がする

歯が抜けたときの対処法について

歯が抜けたときはどうすれば良いのでしょうか?
それぞれのケースを見ていきましょう。

子猫の場合

ドライフードを食べられる子猫であれば、引き続きドライフードで大丈夫です。
食べにくくしているようであれば、ドライフードをふやかす、ウェットフードを混ぜるなど、少し柔らかくして食べやすくしてあげましょう。

成猫の場合

猫の永久歯は30本あります。
内訳は、犬歯が4本、切歯が12本、前臼歯が10本、後臼歯が4本です。
歯が抜けていても食欲さえあれば、ドライフードで問題ありません。

歯肉炎が痛む子の場合には、口腔内疾患の可能性があります。
子猫同様、フードを柔らかくしてあたえてみてください。

老猫の場合

老猫は、噛む力が少しずつ低下してきています。
それに加え、歯周病など口腔内の問題が増加します。

そこで、老猫用のキャットフードを与えたり、ドライフードをふやかす、ウェットフードを混ぜるなどして、食べやすくしましょう。

フードを変えるときは、一気にではなく少しずつ変更してあげてください。
理想は、初日は、新しいフードを1割ほど、翌日は、新しいフードを2割に増やします。
このように徐々に新しいフードを加えていくと、無理なくフードチェンジができます。

まとめ

猫の歯が抜けないようにするためには、日頃から予防を行うことが大切です。
ここでいう予防とは、猫の歯磨きです。

猫は日頃から口腔ケアに慣れていないと、簡単には触らせてもらえません。
子猫のころから、口を触ったり、口腔内をきれいにする習慣をつけておきましょう。
最初は、口を触るところから始め、徐々に慣らしていき、最終的には、動物用の歯磨きグッズでケアできるようにすることが重要です。

また年に1回は、動物病院を受診しましょう。
口腔内の病気の早期発見につながります。

この記事の監修者

離山動物病院 院長 獣医師 院長 出家 淳

獣医師 出家 淳

離山動物病院 院長

川西市周辺地域の動物病院として予防・治療にあたるだけではなく、ミネルバ動物病院と連携をとりながら高度医療が必要な患者様への医療提供も実施していきたいと思います。
動物のため、飼い主様のために何がベストなのかを常に考えながら予防や治療にあたって参ります。

医院情報
病院名離山動物病院
住所〒666-0135 兵庫県川西市錦松台17-3
電話番号072-790-2771
ホームページhttps://hanareyama-ah.com/

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